昔、師匠に言われました。
『歌は語らい、詩は歌え』
昔の歌には、途中で台詞が入るものがありましたね。
それも、とうちゃんたちが小さい頃。
若いとき、なんで大人は歌を台詞のように歌い、台詞はリズミカルに歌うのだろうとか思っていましたけど、そういう事なのだろうなって今は思います。
だがしかし、時は流れ、その時代に合った歌が流行るのは、今も昔も変わらないのでしょうね。
このご時世に、間奏に台詞を語る歌手は少ないようでw
ただ、歌うとか語るとか、発声の仕方ではなく、曲のストーリーを知り、伝えたいことをわかりやすく伝える、これを伝えたいのだ、とはいったものの、ただ歌っているのでは伝わらないのです。
ですので、歌う曲を知ったうえで、歌う事以外で引き寄せられるようにしていきましょう。
詩を理解する
まず初めに、歌う歌の内容が、どんなものなのか知らなければ、なにをすればいいのかわかりません。
なので、歌詞を見返してみましょう。
思わぬ発見や、こういう意味かもと、気づくことがあるかもしれません。

そして、語ってみましょう。
歌なら息継ぎをしてしまうところでも、台詞だと、
ここで息継ぎするのはおかしい…
なんてことにも気づけるかもですね。
昔のカラオケは本から曲の番号を探し出すタイプで、頭出しの所だけ歌詞の記載がありました。
とうちゃんが、若い頃流行った、やしきたかじんさんの『東京』。
”あんたとなら、いつ死んでもかまわへん”
これだと、結婚式で披露したら、最後になって、
”なんでなんで、別れたんやろ”
って…
流行りに流されて曲を理解しないでブーイングをいただいたケースです。
ま、そのカップルは別れちゃいましたけどね。

とうちゃんのせいではない(汗
ですので、曲の詩を理解するのは大事です。
そして、自分の想いとリンクすれば感情も高ぶってきます。
抑揚をつける
そんな、感情をバーンと出すものもあれば、しんみりしてくるものもあります。
徐々に高ぶるものもあれば、徐々に落ちていくものもあります。
それが俗にいう、抑揚というやつです。
抑揚は身体の力を抜いていても、感情で歌に強弱をつけられるので、詩の意味を理解するという事が大事になってきます。
一見激しい歌と思っている曲も実は激しい箇所の前に、下げている箇所があり、さらにそこから上がっていることで、みなさんの印象には激しい歌だと、記憶に残っているものも多いはずです。
抑揚は、詩を知り、感情移入できれば、自然に出来るものですけど、意識してやれば、さらに強い武器となります。
身体で表現する
詩を理解して、感情移入していれば、無表情ではいられません。
楽しいときは笑顔で、悲しいときには泣き顔まではいかなくても、寂しそうな顔を浮かべる事も、表現手法の一つだと思います。
ビートに乗っている時に、リズムを刻まないのも可笑しな話です。

ギタリストも、ギターと関係のない足や身体でリズム取ってないと、聴いてる人に伝わりにくいです。
恥ずかしいからといって、おとなしくしている人がいますけど、顔と身体は、感情を一番表現できる場所なので、恥ずかしがらずに出していきましょう。
自然に身につく
実はここまでのことは、練習しなくても理解さえできれば身につくものです。
音楽とはその名の通り、
”音を楽しむ”
ですから、楽しんだ者の勝ちです。
曲の詩を理解して、何度も見返しているうちに感情移入して、それが自分にリンクしたら…
その時はいいライブハウス紹介します。
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